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和菓子の旅3・金巻屋(新潟市中央区) [お菓子]

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上古町にある和菓子屋、金巻屋です。
この店の前は何度も通り過ぎるのですが、立ち寄ったことはありませんでした。
「かみふるぽっぽ」とか、新潟のおみやげコンクールで金賞をとったという「米万代」などのお店であることは知っていましたが、私の嗜好に合わない気がして、店の前を通り過ぎていました。
今日、気になるお菓子を見つけて、初めて店内に入ったのです。

創業は明治4年とも、5年とも言われますので老舗ですね。(文献により創業年が違っています)
今はなくなってしまいましたが、古町8番町にあった香月堂も創業は明治8年。
金巻屋の初代と、香月堂の初代は同じ菓子屋で修行した兄弟弟子だったそうです。
柾谷小路の丸屋は明治11年の創業です。
明治初期の新潟はお菓子屋さんの創業ラッシュだったようです。

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気になったお菓子がこれです。
「ふりそで」と命名された上生菓子です。
古町芸妓をイメージしたお菓子らしく、華やかな色合いの和菓子です。
白あん、小豆あんを振袖を思い浮かばせる練きりの皮で包んでいます。
練きりの表面には梅の花、波型を浮かび出させています。


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食べてみると、小豆餡にはかすかに「しょうが」の風味がします。
白餡のほうは「わさび」の味がしました。
外観だけでなく、味にも工夫を怠らない、作り手の心意気を感じるお菓子でした。

昭和の恐慌、太平戦争、新潟大火とお菓子屋さんとしては厳しい試練を乗り越えてきた店の歴史を感じます。
かつて、信濃川治水工事、大河津分水竣工の祝菓子の注文を受けて、1か月店を閉め、その製造にあたったそうです。
その時のお菓子の名前は「鳳瑞」(ほうずい)といいます。
どんなお菓子であったか一度食べてみたいものです。

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