村上市内散歩 [新潟県内の旅]
村上は城下町です。
道は狭く、曲がり角や食い違いがあり、城下町の特徴を持つ町並みになっています。
江戸時代初期、元和4年(1618年)に村上に入封した、堀直寄が、村上城の天守閣をつくり、城下町としての整備を行い、今の村上の町並みの原型を作りました。
写真は黒塀の続く一角です。
黒塀越の桜。
町屋の一角ながら、城下町らしい落ち着きがあります。
町には武家屋敷も残っています。
武家屋敷は官舎としての性格を持ち、敷地や建物の大きさ、造りには身分に応じた規制があったそうです。
写真はまいづる公園内にある100石クラスの武士の屋敷です。
堀直寄は、村上移封前は長岡藩主でしたが、その長岡藩主時代に長岡の外港であった新潟の都市計画を行い、新潟の街の原型を作っています。村上移封前年の元和3年(1617年)のことです。
散策の途中で食べた「鮭はらこ丼」です。
三面川の鮭で有名な町だけに、鮭料理の店が多いようです。
美味しかったです。
堀直寄:江戸時代初期の大名です。
元和2年に信濃から3万石加増で8万石の長岡藩主となり、長岡藩主時代の足掛け3年のうちに長岡城の築城、新潟の街の整備を行っています。
元和4年には2万石の加増を受け、村上藩10万石の領主となります。
典型的な転勤族大名ですね。
でも、かなりやり手だったようです。
直寄の本家筋の堀秀政は、美濃の出で、斉藤道三、織田信長、豊臣秀吉に仕え、「名人久太郎」と言われた大名です。
軍事、行政のみならず築城や都市設計にも優れた武将だったようです。
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