東北地方大平洋沖地震(新潟から)
イベントの内容からして当然といえば当然ですが、主催者の判断もすばやく適切であったと思います。
12日の未明には、津南町、十日町市で震度6弱を記録する、新潟県中越を震源とする地震もあり、緊急事態対応で、12日13日と休日出勤となりました。
写真は、万代バスセンターの仙台行きバス停の行列です。
普段は閑散としていますが、東北新幹線が止まっている現在、仙台方面への迂回ルートの一つとなっています。
阪神淡路大震災の時は、北九州の小倉に勤務していました。
迂回ルートを使って、地震直後の神戸へ応援に行ったことを思い出します。
新幹線で姫路まで行き、山陽本線、加古川線、神戸電鉄と乗り継いで、六甲の裏側から神戸市内元町にある会社の支店ビルまでたどり着きました。
神戸市内区間の山陽本線が全通したのが、1月30日、山陽新幹線が運転再開したのは4月に入ってからと記憶しています。
会社近くのコンビニ店頭の張り紙です。
店舗の棚には弁当類の姿が見当たりません。
普段の日常生活では、福島県を意識することはありませんでしたが、新潟の隣県であることをあらためて実感します。
福島での被害が新潟の生活へも影響を与えることを身にしみて感じます。
原発の問題もあり、福島県から新潟県へ避難してきている人も多いようです。
昨日(20日)の新潟県庁の発表では、77箇所の避難所で8,700人の県外からの避難者を受け入れているそうです。
木曜日(17日)の発表から1,000人以上増加しています。
親戚・知人を頼った避難者を考えると1万人は越えるのではないかと思われます。
バスセンターの立喰コーナーです。
看板の照明を消して、節電に協力しています。
新潟県は東北電力管内です。
東北電力の計画停電は今日まで実施されていませんが、今後の需給状況によっては東京電力管内と同様になる可能性もあります。
駅前の街路灯も節電して、間引き点灯です。
暗く寂しい雰囲気となっています。
会社の廊下の照明も、避難誘導灯を残し消えています。
火力発電所は燃料供給の関係もあり海岸近くに立地しているので被害が大きくなったのだろうと思います。
そういえば、津波被害の実相を知る事になったのも人生経験で初めてのことです。
いままでの津波被害に関する知識と言えば、単なる「知識」としての知見に過ぎませんでした。
神戸の震災の時は、大都市の地震被害の深刻さ、建物倒壊とその後の火災の恐ろしさを知りました。
今、津波の恐ろしさを日々知らされています。
仙台勤務時代に、岩手県の釜石、宮古方面に出張した際に、地元の人に田老町の防潮堤に案内してもらったことがあります。
二階建ての住宅の屋根をはるかに越える高さのコンクリートの壁、頑丈な鋼鉄の扉、延々と続く防潮堤に、これは大丈夫と思わせる安心感がありました。
しかし、報道によると、今回の津波は高さ10m以上の防潮堤を越えて田老の町を襲ったそうです。
自然の力の大きさは人間の想像力をはるかに超えることを思い知らされました。
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