ドッペリ坂 [新潟市内散策]
万代橋を渡って、柾谷小路をどんどん進むと、ドッペリ坂に突き当たります。
かつて、この坂の上に旧制新潟高校がありました。
坂の下には紅灯きらめく古町があることから、落第を意味するドッペリ坂と呼ばれるようになったそうです。
階段の段数を数えてみると、落第点の59段になっています。
この新潟高校出身の小説家には野坂昭如、丸谷才一、綱淵謙錠がいます。
(写真は昨年6月ころの撮影です。)
いまは綺麗に整備されており、木陰もあり雰囲気のよい一角になっています。
野坂は、養子先の神戸の空襲で被災後の曲折を経たのち、副知事を勤める実父のいる新潟で高校に入ります。
上級生には、丸谷才一がいました。
のち丸谷は、「四畳半襖の下張り事件」で被告人になった野坂の特別弁護人を引き受けています。
新潟高校在学中に学制改革で新制新潟大学となった後、すぐに退学していまいます。
上京し、早稲田大学仏文科に入学しますが、不義理を重ね、新潟の大栄寺で修行をします。
このあたりからは野坂のマリリン・モンロー・ノーリターンに描かれています。
(2010年10月23日・24日の記事を参照してください。)
神戸の空襲後の体験を題材としたのが、「火垂るの墓」ですね。
2011-03-27 19:22
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