SSブログ

ドッペリ坂 [新潟市内散策]

DSCF1579_640.jpg


万代橋を渡って、柾谷小路をどんどん進むと、ドッペリ坂に突き当たります。
かつて、この坂の上に旧制新潟高校がありました。
坂の下には紅灯きらめく古町があることから、落第を意味するドッペリ坂と呼ばれるようになったそうです。
階段の段数を数えてみると、落第点の59段になっています。

この新潟高校出身の小説家には野坂昭如、丸谷才一、綱淵謙錠がいます。

(写真は昨年6月ころの撮影です。)

DSCF1586_640.jpg

いまは綺麗に整備されており、木陰もあり雰囲気のよい一角になっています。

DSCF6367_640.jpg


野坂は、養子先の神戸の空襲で被災後の曲折を経たのち、副知事を勤める実父のいる新潟で高校に入ります。
上級生には、丸谷才一がいました。
のち丸谷は、「四畳半襖の下張り事件」で被告人になった野坂の特別弁護人を引き受けています。

新潟高校在学中に学制改革で新制新潟大学となった後、すぐに退学していまいます。
上京し、早稲田大学仏文科に入学しますが、不義理を重ね、新潟の大栄寺で修行をします。
このあたりからは野坂のマリリン・モンロー・ノーリターンに描かれています。
(2010年10月23日・24日の記事を参照してください。)

神戸の空襲後の体験を題材としたのが、「火垂るの墓」ですね。

アメリカひじき・火垂るの墓 (新潮文庫)

アメリカひじき・火垂るの墓 (新潮文庫)

  • 作者: 野坂 昭如
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1972/01
  • メディア: 文庫

 


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。