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”新潟美人”展 [イベント]

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6月19日まで、新潟市歴史博物館で”新潟美人”展をやっています。
この春、振袖から留袖になった春花さんのポスターを市内で見かけて気になっていましたので、
連休初日の今日、行ってきました。
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江戸期、新潟は日本海航路の湊町として栄えました。
湊町して商業が栄えるとともに、遊興の場が出来るのは自然の流れですね。
多くの芸妓が艶を競う街となります。
また物流の拠点ですから、多くの旅人が行き交う町となります。
それらの旅人が見聞きした新潟の芸妓の姿が紀行文などに著されます。
それが評判となり、新潟美人という言葉が全国に定着していきます。
新潟美人という言葉がどのようにして定着していったのかを記録によって跡付けてゆくという展覧会でした。
艶っぽいポスターの割には、いたってお堅い企画なのです。

写真は博物館常設展に展示してある白山神社の絵馬(レプリカ)の一部です。船で賑わう新潟の港の姿を描いています。

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写真はポスターにもなっている春花さんの留袖姿です。
「春花(金曜日)」という題だそうです。
場所は鍋茶屋ですね。
松永由佳さんという写真家の撮影です。
展覧会の図録から転載させていただきました。
キリッとした表情がいいですね。
このポスターはよく盗まれてしまうそうです、盗っていく人の気持ちが判らないでもありません。
罪作りなポスターです。

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そして、もう一枚の美人写真がこれです。
「春花(日曜日)」、場所はやはり鍋茶屋です。
題の付けかたが憎いですね。
こちらの写真は展覧会のチラシに使われています。
もちろん図録にも載っていますよ。

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展覧会とは関係ありませんが、ある日のお座敷での春花さんです。
こうして普段でも身近に芸妓さんの芸に触れる事ができるのが新潟の良さでしょうか。

図録のなかの「新潟美人」をめぐる言葉からの引用です。
「新潟芸者はその肌で男を軟化(やわらか)くするンで、それが「美人」という批評をうんだ原因であるのらしい。新潟芸者の肌は雪のように白いが、火のように熱いという評判である。それは大体に於いては嘘では無いようである。」(近松幽美)

このような評判記が集積してゆくことで、噂が真実として定着して行くのでしょうね。


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