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旧新潟税関庁舎の塔屋に登る [新潟市内散策]

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”新潟美人”展の参観に新潟市歴史博物館を訪れた際のことです。
博物館入り口で、法被を着たおじさんが、遊郭の客引きのように盛んに袖を引きます。
聞けば、旧新潟税関の庁舎の屋根の上に聳える塔屋に登らせてくれる、と言うではありませんか。
それも本日限り、年に2回しか公開していませんとのこと。
「今から整理券を配ります」との口上につい釣られて、博物館と同じ敷地内の税関庁舎に向かいました。
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旧新潟税関の庁舎は明治2年の完成。
当時の大工が西洋建築を見よう見真似で作った擬洋風建築とよばれる建物です。
開港時の税関として当時の建物が残されているのは新潟のみということです。
というわけで、この建物は国の重要文化財に指定されています。
昭和41年まで税関業務に使われていたそうです。
塔屋の高さは約14メートルに過ぎません。
しかし、当時は周りに眺望をさえぎるものがなく、、監視用の塔屋として十分機能したと思われます。

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先ほどの法被のおじさんに案内されて塔屋の階段を登ります。
法被のおじさんは客引きではなくて、ボランティアで博物館活動を行っている人でした。
失礼しました。

階段は急傾斜で、薄暗く、手すりを握り締めて登ります。
昭和39年の新潟地震の際は、税関も津波に襲われました。
執務中であった税関の職員達は、この急な階段で塔屋に登り、難を逃れたそうです。

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塔屋からの眺望です。
窓の外には、右手に旧市庁舎を摸した博物館建物、そして信濃川を隔てて佐渡汽船ターミナルの建物が見えます。

上には客引きの一味、いえ、ボランティアの人が待機していて、新潟港の歴史の解説をしてくれます。
狭い空間で、一度に6人づつしか登れないのに、おじさんの解説は止まるところを知りません。
下からは次のグループの督促の声があがり、おじさん、渋々話の区切りをつけました。

大変、貴重な体験をさせていただきました。

 


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