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内野あたり(その1) [新潟のお酒]

DSCF1973_640.jpg新潟市西区の内野へ行ってきました。
JR越後線内野駅で下車して街歩きです。
新潟砂丘でろ過されたきれいな水が豊富にあるためか、内野には、かつて4軒の蔵元がありました。
そのうち一つ、樋木酒造の蔵です。
樋木酒造は私の好きな「鶴の友」の醸造元です。
地図でみると、財団法人鶴友会、博物館との表記があります。
酒造博物館があって、あわよくば試飲でも出来るかと期待一杯で訪問しました。

DSCF1959_640.jpg正面から店の中を伺っても営業をやっている感じではありません。
中へ入って案内を請うと、ご主人(樋木酒造社長でもあり、財団法人の理事長でもあるらしい)が出てこられました。
お酒の話を伺いたいと用件を伝えたら、「今日は休みなのだが」と言いつつも事務所の中に招じ入れてくれました。
いろいろ話を伺いましたが、鶴友会の目的は酒造に関することではなく地域文化の発掘、有効活用を目指す活動にあるらしいことが分かりました。
新潟漆器の話を伺いました、歴史は400年前に遡りますが、特に明治中期に東京から伝わった「竹塗り」をはじめとする変わり塗りが特徴だそうです。
写真が見せていただいた竹塗りの蓋物です。
蓋の竹の意匠は、竹を貼り付けたものではなく、漆を塗り重ねて竹に見せかけてあるのだそうです。
一時、新潟漆器の伝統は途絶え、現在復興途中でだそうです。
現在ご主人の興味は新潟漆器にある様子で、漆器の話を延々とお伺いする結果となりました。
東北の民窯の話や、伊万里焼きと、次から次と話が跳びましたが、なかなかお酒の話は出てきませんでした。

DSCF1962_640.jpg

お話を伺いながら、漆器や陶器をいろいろ見せていただきました。
お昼時ともなり、おいとまを告げるとようやく酒蔵を案内していただく事ができました。
その酒蔵の腰板には鶴の絵が描かれています。

2時間近くもお話を伺いましたが、お酒の話はなかなか聞けなく、やっと酒の話となったかと思うと、かめを使って仕込む焼酎の話が出てきて、さらに「森伊蔵」や「百年の孤独」へと話が飛びます。
日本酒の話はほとんど伺えませんでした。
しかし、新潟漆器の話は初めて聞く内容でもあり興味が持て、勉強になりました。


DSCF1964_640.jpg樋木酒造のご主人から紹介された、日本料理のお店「雪月花」でお昼をとりました。
この店では、地元のお酒、「鶴の友」「越の関」「日本海」の3銘柄をブレンドした、「雪月花」というお酒が飲めます。

この3銘柄ブレンド酒は、樋木酒造のご主人の発案だそうです。
他の蔵元のお酒とブレンドしてしまうなど、蔵の杜氏が聞いたら目を回しそうな発想ですね。
樋木酒造のご主人はかなりの変わり者のようです。
樋木酒造が紹介された雑誌の記事を読んでも、「まずい酒こそがいい酒である」などと書いてあり、とんでもない蔵元の親父です。(失礼!)

DSCF1969_640.jpg雪月花で食べた、お昼です。
鮭とイクラのわっぱ飯に刺身、揚げ物などがついています。
美味しかったです。

ブレンド酒の「雪月花」の写真は省略します。
日本酒をブレンドしても、見た目は普通のお酒です。
私の能力では表現不能の味でした。





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