摂田屋を訪ねて(1) [新潟県内の旅]
摂田屋(せったや)へ行ってきました。
長岡市の南に位置する醸造の町です。
地名は、中世街道筋に設けられ、旅人の休息施設として提供された接待屋に由来しているそうです。
この地には越後と関東を結ぶ三国街道が通っています。
そしてここには、酒、味噌、醤油の醸造業が集まっています。
写真はその一つである「サフラン酒」の蔵です。
鏝絵で飾られた豪奢な蔵です。
鏝絵は江戸時代末に、入江長八が日本橋萱場町の薬師堂建立の際に、その柱に漆喰で龍を描いたことが起源とされます。
その後、鏝絵は全国に広まりましたが、大分の安心院や島根県の石見、あるは鳥取県などに多く見られますね。
ここサフラン酒本舗の蔵は国の文化財に指定されているそうです。
蔵の隣りに建つサフラン酒の看板を掲げた店舗です。
この建物もどっしりとした構えで威厳があります。
サフラン酒はかつてはその販路をハワイまで広げ養命酒と勢力を二分したと言われていますが、いままで知りませんでした。
現在もサフラン酒は売られていますが、養命酒との差はどこで出たのでしょうか。
養命酒の社長はこのような蔵を作ったのでしょうか、そのあたりに秘密がありそうです。
サフラン酒本舗と道路を挟んで、吉乃川酒造があります。
現代的な醸造所ですが、創業は1548年まで遡るそうです。
上杉謙信の時代ですね。
歴史のある造り酒屋です。
こちらは益々発展中という感じです。
吉乃川の構内に「瓢亭」という酒造資料館があります。
そこでいろいろ試飲させていただき、良い気持ちになりました。
まだまだ、摂田屋を歩きます。
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