かみなりさん、ごろ、ごろ [新潟の花街]
冬の日本海では雷がよく鳴ります。
今日も日中は雷が鳴る天候でした。
そんなお天気のなか、まゆ玉飾りのあるお座敷に、いつものメンバーが揃いました。
古町伝統芸能に親しむ会の例会です。
来ていただきました芸妓さんは「春花」さんと「あおい」さんです。
さて、今回はどんなお座敷遊びで盛り上がるのでしょうか。
古町の芸妓さんは、今や新潟の観光大使みたいですね。
お座敷やイベントなど結構忙しく大変なようです。
その他、踊りやお茶の稽古にも通っているそうですから、遊ぶ暇はあるのでしょうか。
3月の酒の陣には、初日にはあおいさんが、2日目には春花さんが出るそうです。
イベントと言えば、幼稚園や小学校へも出かけるそうです。
「え、児童にお酌はまずいんでないの」と尋ねたら、踊りを披露して、質問コーナーで質問に答えるのだそうです。
就職説明会みたいですね。
古町の伝統芸能の存続のためにも、綺麗な着物姿に憧れて、後継者が出てくるといいですね。
今回覚えた、お座敷あそびです。
「かみなりさん、ごろ、ごろ」と言います。
雷役の鬼が、お座敷の外へ出て、ふすまをガタ、ガタと揺すって鳴らします。
かみなりがごろごろ鳴っている雰囲気を出すのです。
その間、他のメンバーは、御幣を振り回し、次から次の人へと渡して行きます。
かみなりがふすまをガラッと開けて部屋に入って来たときに、御幣を持っていた人が当たりです。
当たった人が罰杯を飲まされます。
ただ、それだけのゲームですが、写真のとおり盛り上がってしまいます。
男だけの宴席でこれをやっても、ただ白けるだけでしょうが、ここまで盛り上がってしまうのは、彼女達の芸のなせるわざでしょうか。
今回、もう一つ、お座敷あそびを覚えました。
「軍師拳」です。
これも説明しておきます。
座卓に横に並んだメンバーでチームを組んで、座卓の向こうに並んだ相手チームとじゃんけんをしてチームの勝ち負けを決めるゲームです。
軍師役が座卓の下で、次に何を出すか、手で形を作って味方の手を握り伝えます。
そして全員が一斉にじゃんけんをするのです。
もちろん負けた方が罰杯を飲まされます。
情報を伝え損なって味方の拳がバラバラになっても負けです。
このあそびの最大の利点は、公然と芸妓さんの手を握れるところにあります。
ところで、「春花」さんはこの春、振袖さんから、留袖さんになるそうです。
昇進というのか、昇格というのかよく分かりませんが、振袖姿の春花さんは今回が見納めとなりそうです。
というわけで、振袖姿の春花さんと記念撮影です。
酒の陣では、留袖姿の春花さんを見ることになるのでしょうか。
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