当日座(にいがた冬食の陣) [イベント]
2月11日から13日まで、新潟食の陣「当日座」が開催されていました。
今年は、ピアbandai会場が加わり、5会場となり更に盛会となっています。
そのなかで、最大規模の古町会場へ出かけてみました。
古町通り5番町から8番町までたくさんのお店が並んでいます。
そのうちの一つ「古町の割烹・酒の肴」のブースとその肴、300円也です。
肴は卵焼、鯖の押し寿司、白子の三品、その横の紙コップは越の寒梅(別撰)です。
まずは景気付けの一杯です。
古町の料理屋さん、一酔・かき正・やひこの共同出店です。
さすがお酒によく合うつまみでした。
五泉名物「とりかん」です。
鶏のから揚げですが、揚げたて、ぱりぱりの食感とガーリックの効いた味が病みつきとなってしまいます。
揚げるのが間に合わないのか、40分ほど列に並んでしまいました。
今年、新たに食の陣に参陣したのが、上越からの黒白コンビです。
妙高のホワイトカレー、ホワイトカレーはハウス食品から商品化されていますので珍しくもありませが、問題は、カレーのかかっている御飯です。
カレー専用に作られたお米、「華麗米」と言うのだそうです。
すこし硬めに炊いた御飯、ちょっとパサパサ感があってカレーと混ぜても存在感があって美味しいでした。
さすが米どころ新潟と思いました。
黒白コンビの黒のほうは、糸魚川ブラック焼きそば、こちらは長蛇の列で1時間以上待ちというのであきらめました。
平塚市の高久製パンの出店もありました。
なんで平塚からわざわざ新潟まで、という気がします。
しかし、神奈川はかつての勤務地でしたので敬意を表して買いました。
弦斎カレーパンです。
村井弦斎の明治の料理小説「食道楽」のレシピの中からカレーを再現し、パン生地の中に米を混ぜ、しかも中の具に福神漬けまで入れてしまっています。
こだわりのパンのようです。
写真は明治36年から37年にかけて報知社から1冊80銭で発行された「食道楽」春・夏・秋・冬の巻4冊揃いです。
春の巻の口絵には大隈伯爵邸台所の図が載っています。
小説仕立ての料理本ですが、当時売れに売れて、ベストセラーとなった本です。
中流以上の家では、この本をそろえないのを恥じたそうで、娘の嫁入道具に必ず入れられたものだそうです。
なお、村井弦斎は愛知県豊橋の生まれですが、明治37年から平塚に住んだそうです。
カレーのレシピは秋の巻の第216に「ライスカレー」として載っていますが、他の箇所には牛肉のライスカレー、鶏肉のライスカレー、魚のライスカレー、あさりのライスカレー、玉子のライスカレーなどが紹介され、そのバリエーションは現代と変わらない豊かさです。
(写真の本は復刻本です。新潟市図書館で借りてきました。)
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