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水の引かない田 [新潟市内散策]

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5月7日「亀田郷」の記事で、かつての農作業の様子を紹介しましたが、今ではなかなかイメージ出来ませんね。
新潟市歴史博物館には、当時の水の引かない田んぼでの収穫作業の情景展示物があります。
それがこれです。
秋の収穫時期の風景です。
腰まで水に漬かりながら稲刈りを行い、刈り取った稲束を船に乗せて運ぶ姿が見られます。

信濃川、阿賀野川の蛇行が残した潟湖があちらこちらに点在するなか、水はけの悪い周辺の低湿地の水田で営まれた農業、それがかつての越後平野の姿です。
今では想像がつきません。

かつての新潟平野の面影を求めて、福島潟など見てみたいと思っていますが、あいにくの天候で、
その機会がありません。

ところで、この他にも、新潟市歴史博物館には私の気に入った展示物があります。

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遠くに佐渡の島影を見ながら、日本海を進む弁財船(北前船)の模型です。
湊町新潟らしい展示物ですね。
小さな模型ですが、背景の鈍色の海原、霞む島影が雰囲気を出しています。

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新潟の花街を訪れた文人墨客は多くの紀行文や記録を残していますが、長谷川雪旦は「北国一覧写」という書物に当時の古町花街の宴会料理を絵入りで紹介しています。
その記録をもとに新潟の料亭の協力を得て江戸時代の宴会料理を再現し展示してあります。
もちろん食べられませんが・・・。
見ていると花街の三絃の音が聞こえてきそうです。

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初代万代橋の模型です。
この展示物も気に入っています。
当時の信濃川は現在の2倍ほどの川幅がありました。
その信濃川に架かる万代橋の長大さが理解できる展示物です。

高浜虚子が「千二百七十歩なり露の橋」と詠んだ句の情景が実感できます。

雨は今日一日、止みそうもありません。


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