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越後平野の原風景をもとめて(福島潟散策1) [新潟市内散策]

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亀田郷を歩き、新潟市歴史博物館の展示物を見て、かつての新潟平野の風景は、今私たちが見ているものとは異なっていたと思うようになりました。
(亀田郷については2011年5月7日、新潟市歴史博物館の展示物は5月29日の「水が引かない田」の記事を参照してください。)

そこで越後平野の原風景を求めて北区にある福島潟を訪ねてみました。

潟湖の湖畔に立つビュー福島潟の屋上からの眺めです。

福島潟は環境省の「日本の重要湿地500」にも選ばれているということですが、これでわかります。
新潟平野は湿地の広がる平野だったのですね。

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近くの防災ステーションに展示してあった江戸期(正保2年)の越後絵図です。
平野のあちらこちらに潟湖が点在する様子がよくわかります。

きっと冒頭の写真のような風景が平野を覆い尽くしていたのでしょう。
新潟の農民は江戸期から水との闘いを続けてきて、やっと今日のような穀倉地帯を作り上げたのですね。

防災ステーションの戸外には、使われなくなった巨大な排水ポンプも展示されていました。
これも水との闘いのモニュメントです。

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一方では、自然環境に適応した生活も営まれています。

湖面に浮かぶのは、ヨウモツ小屋と呼ばれるものです。
魚(イヨ)を待つ(モツ)小屋、このあたりの漁法だそうです。



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ビュー福島潟の館内に展示してあったヨウモツ小屋の漁の展示模型です。
小屋まで川船で出かけ、群れてくる魚を待ってとったようです。
小屋の下へ魚を導くためでしょうか、葦で作った簀がVの字になっています。


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青空が広がり、草いきれがするような、真夏の暑さですが、しばらく湖畔を散策してみたいと思います。
そういえば、福島潟は「かおり風景百選」にも選ばれているのです。
「福島潟の草いきれ」・・・・蒸し暑さに、汗が、どっと噴き出してきます。
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