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だんご屋放浪記(1)江口だんご(長岡) [新潟の食べ物]

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京都、笹屋伊織の「どら焼き」です。
普通のどら焼きとはイメージが違います。
江戸時代、東寺からの依頼で当主が考案したお菓子です。
皮を鉄板の代わりに銅鑼を使って焼いたことから「どら焼き」との名前になったそうです。
弘法大師の命日の前後3日間しか販売されないというお菓子なので、いままで食べるチャンスがありませんでした。
ところが、先日新潟伊勢丹の京都物産展で、ルールに反して販売していました。
おかげで、初めて食べることができました。

ところで、新潟では笹団子で代表されるようように餅菓子が多く食されるためか、だんご屋さんを多く見かけます。

京都では、お使い物やお祝い事、茶事に使われる上菓子を扱うお店を「菓子匠」「御菓子匠」「お菓子屋はん」、普段に食べる饅頭や餅菓子を扱うお店を「おまんやさん」「おもちやさん」などと使い分けるそうです。
多くのお菓子が大メーカーによって供給される現在はこのような使い分けも日常からかけ離れつつあるようです。

というわけで郷愁を求めて、だんご屋のお菓子を覗きまわってみたいと思います。
題して「だんご屋放浪記」
1回目は長岡の「江口だんご」です。

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長岡の江口だんごの創業は明治35年に遡ります。
長生橋が架かる信濃川の中州で店を構え、団子や煮しめなどを商ったのが始まりだそうです。
当時、街道を行き交う旅人や信濃川上り下りする船客を相手に商売をしたのでしょう。

昨年、長岡を訪れた時に立ち寄ったときは、お目当ての「五色だんご」は売り切れていました。
先日、長岡を訪れる用があり、帰りに店に寄ってみたところ、運よくありました。
消費期限1日に御菓子なので、あまりたくさんは作られていないようです。

「日持ちはしないので売切れればおしまい。」
これが「だんご屋さん」の商品の特徴ですね。

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包みをはずし、蓋を開けたところです。
お店に立ち寄ったのは午前中にもかかわらず、これが最後の一箱でした。
左から、漉し餡、抹茶餡、ゴマ餡、醤油、海苔の五色団子です。
コシヒカリを自家製粉した団子は弾力と歯ごたえがあり、食べごたえがあります。
力仕事をする人向けのボリューム感がありました。
「食べれば空腹感が解消される」
これも、だんご屋のお菓子の特徴です。

餡の甘さも控えめでおいしい団子でした。


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だんご屋放浪記とは関係ないですが、今年も姉から季節のお菓子が届きました。
中津川、満天星一休の「木の芽流し」です。
中央は干柿、その周りを栗きんとんで覆い、外周を餡で巻いてあります。
竿状につくられた物を朴葉で包んであります。
朴葉ごと輪切りにして写した写真です。

秋の味覚を贅沢にそろえ、凝ったお菓子でした。

「ファックスか手紙でしか注文を受け付けないのよ、アナログな店なの」と言いながら、
姉はそのアナログさ加減を楽しんでいる様子です。


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