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だんご屋放浪記(2)村山屋(新潟市中央区) [新潟の食べ物]

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図書館への行き帰りにこの店の前を通ります。
「餅菓子村山屋」との看板が掲げられています。
図書館からの帰りに初めて立ち寄りました。

「村山屋」とはなんと素気ない名前なのでしょう。
そういえば、「江口だんご」も「笹川餅屋」もネーミングに工夫はありませんね。

桔梗屋河内、金沢丹後、亀屋陸奥など江戸、京の御菓子司の名前の重々しさと比較すると、軽いです。
御用菓子司は、江戸期、中御門家の支配を受け、金7両を支払って、受領名を授かったそうです。
「亀屋陸奥大掾」などと名乗ったそうです。
これらの御菓子司の扱うお菓子とは違う世界のお菓子に興味が惹かれています。
同じ町内に住む人々の日常の欲求を満たす商いをしていれば、活計(たつき)が成り立つ、屋号などなんでもいい。
そんな意識に支えられた屋号の無頓着さが好ましく感じられます。

中御門家:江戸期、菓子商人は京都の中御門家の支配を受け、江戸の浅草西福寺に出張し、通称名で営業する菓子屋を探索して、呼び出し、受領名を取得させたといいます。もちろんタダではありません。金7両で大掾の称号が与えられました。大掾は正七位に相当します。
本郷のお菓子やさん壺屋総本店はかつて「壺屋播磨大掾藤原武房」と称したそうです。(食いねぇ「あんこ菓子」:仲野欣子著:雄鶏社刊より)
京都の亀屋陸奥は松風で有名なお店ですが、陸奥は受領名だったのですね。

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・・・で、買って来ました。
包装紙がまた、素朴でいいですね。
祝儀仏事、「ここまで対応可能」とさりげなく守備範囲を宣言しています。
緑色は笹だんごのイメージカラーでしょうか。

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写真は「三角いなか」「くるみ餅」「豆ようかん」です。
一番のおすすめは「くるみ餅」です。
中には、くるみの実がいっぱい入ってお得感十分でした。
「豆ようかん」は舟和の芋ようかんに食べ心地が似ています。(練羊羹とは違う、あの感じです)
「三角いなか」のネーミングの由来が気になります。

行きがけショーウインドウに「うぐいす」という御餅もあったのですが、図書館からの帰りに寄った時にはすでに売り切れていました。
残念!
教訓:だんご屋の商品は見かけたらすぐ購入すること。


 

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