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下りもの [新潟市内散策]

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土曜日の夕方、新潟駅南口で佐渡の薪能をやっていました。
佐渡は、能が盛んな土地です。
今でも30を越える能舞台があり、かつては全島で200以上もあったそうです。
世阿弥が流された縁(えにし)でしょうか。

世阿弥は足利義満の庇護を受けましたが、音阿弥を重用する義教の代にいたり弾圧を受け、ついには佐渡に流されています。
佐渡の庶民の間で能が盛んになったのは、江戸初期の佐渡奉行大久保長安の影響であるというのが定説のようですが、世阿弥との縁を思うほうが私の好みです。

大久保長安は能楽師出身であったこともあり、能楽師一行をつれて上方から佐渡へ渡ってきます。
能楽師たちが佐渡に土着したのが始まりだそうです。
世阿弥は佐渡に何の足跡も残さなかったのでしょうか。

いずれにしても、文化中心地からの「下りもの」が地方に温存される例を見るようです。

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芸妓の舞 [新潟市内散策]

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4月は寒い日もありましたが、5月になると、暖かい日が続きます。
ツツジの花も咲きはじめ、その他色とりどりの花が咲き競います。

蝶も舞い始めます。

蝶が舞うと同じように、芸妓さんの姿を戸外でみることも多くなるのが新潟です。

(写真は信濃川左岸で見かけたベニシジミです)

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亀田郷 [新潟市内散策]

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新潟駅から二駅目、亀田へ行ってきました。
いまは新潟市江南区と言いますが、かつて亀田郷といわれた土地です。

戦前の話です。
東京から列車にのって新潟へ向かうと、新潟駅の手前で旅人は車窓から広大な湖を眺めることになります。
しかし、それは深田であり、湖ではありません。
亀田郷は信濃川と阿賀野川に挟まれた湛水地域でした。
この地域の人々はそこを農地として生活を営んでいたのです。
地図にない湖と呼ばれたそうです。

この地域の農作業の様子を、司馬遼太郎は「街道をゆく・潟のみち」の中で、「くびまで水につかり、背で水を押すように背進しつつ田植えをしてゆくという亀田郷のかつての農作業」と描写しています。

戦後、いくつかの排水機場がつくられ、ポンプで排水することで乾いた農地を生み出したのです。
広大で肥沃な田園地帯が広がる地域となったのは昭和30年代以降のことだそうです。

写真は亀田駅付近を通過するSLばんえつ物語号です。

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萬代橋チューリップフェスティバル [新潟市内散策]

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チューリップは新潟市の花です。
今の時期、萬代橋チューリップフェスティバルと称して、新潟駅から万代橋の西詰までが3万本のチューリップで飾られています。

 

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旧新潟税関庁舎の塔屋に登る [新潟市内散策]

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”新潟美人”展の参観に新潟市歴史博物館を訪れた際のことです。
博物館入り口で、法被を着たおじさんが、遊郭の客引きのように盛んに袖を引きます。
聞けば、旧新潟税関の庁舎の屋根の上に聳える塔屋に登らせてくれる、と言うではありませんか。
それも本日限り、年に2回しか公開していませんとのこと。
「今から整理券を配ります」との口上につい釣られて、博物館と同じ敷地内の税関庁舎に向かいました。

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早朝のウォーキング・信濃川左岸 [新潟市内散策]

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昨日とはうってかわって青空が広がる朝となりました。
信濃川左岸をミナトピアまでウォーキングです。
朝日に映える旧税関庁舎です。

昨日の雨で桜もかなり散りました。
桜は今週が見ごろの最後でしょうか。

今、春を迎えて咲く花が、ウォーキングの気分を引き立てます。

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ガンバレ、日本 [新潟市内散策]

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日の丸に桜、・・・・
ガンバレ日本の構図ですね。

東日本大震災で被災された人々にエールを送りたい気持ちです。
しかし、先日テレビの報道で「ガンバレと言わないで欲しい、今はそんな気持ちにはなれない」と被災者の声が紹介されていました。
激励の言葉がかえって、人の心を鞭打つこともあることを知りました。

最近読んだ本のこんな一節を思い出します。
人は悲しいときに、明るい歌で元気づけられるものでもない。
悲しいときには、強い言葉とか激励の言葉ではなくて、「わかるよ、おれもそうなんだよ。本当に生きていることは大変だね」という言葉のほうに、心は支えられるのではないでしょうか。
(五木寛之「わが人生の歌がたりー昭和の哀歌」)

難しいものですね。


わが人生の歌がたり―昭和の哀歓

わが人生の歌がたり―昭和の哀歓

  • 作者: 五木 寛之
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2007/03/27
  • メディア: 単行本

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カリーナ(巻町散歩3) [新潟市内散策]

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巻町では、郷土資料館にも寄りましたが、旧消防署庁舎を利用したもので寂しい限りでした。
展示物には、「のぞきからくり」など目を引くものがあるだけに残念でした。
原発拒否をしただけに箱物行政には今一歩のところでしょうか、・・・・お金がなくて。

写真は、鯛車商店街沿いの草薙神社です。
重厚な社殿に桜が華やぎを添えます。
隣接の槙神社は上杉謙信祈祷社とされる神社です。
上杉家から寄進の「紺地日の丸」、「白地に毘」の陣中旗があるそうです。
商店街の顔になり得るスポットもあり、商店街活性化に期待も持てます。

そんな商店街の新たな企画が、カリーナの復活です。

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鯛車商店街(巻町散歩2) [新潟市内散策]

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鯛車商店街にある、はしもと玩具店は、昔なつかしい駄菓子屋風のたたずまいです。
このお店の向かいに商店街の交流館「囲炉裏」があって、そこで、鯛車の陶器の置物を見つけました。
それは2年前に新潟ふるさと村で見て、市内のあちこちを探し回りましたがついに見つけることができなかった物です。
交流館で売っているところを訪ねましたら、はしもと玩具店の主人なら判るだろうと、紹介していただきました。
ご主人は、鯛車商店街の実行委員会の企画運営統括をさてれいる人物で、商店街の活性化への熱い思いがある人らしいです。
話し出したらとどまるところ知らずという感じでした。

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原発を拒んだ町(巻町散歩1) [新潟市内散策]

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新潟市西蒲区の巻は、以前は西蒲原郡巻町と言いました。
日本海を望む角田山麓に田園地帯が広がる町です。
北国街道沿いの町といっても実感が湧きません。
小泉純一郎が首相就任時の施政方針演説で引用した「米百俵」の話を覚えていますか。
長岡藩へ、その米百俵を送った三根山藩がこの巻町にありました。

かつてこの町に原子力発電所の設置計画がありました。
近時、福島第一原発の地元住民の心情を思う機会が増え、この巻町を訪れてみる気持ちになりました。

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ウォーキング再開 [新潟市内散策]

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冬の間、休止していた、早朝の信濃川河畔ウオーキングを再開しました。
そろそろと思っていましたが、昨日はあいにくの雨、本日ようやく再開できました。
すこし風がつめたいですが、朝日に輝く河畔の景色がすがすがしい気分にさせてくれます。
まずは万代橋のアーチを目指して歩きます。

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さくら [新潟市内散策]

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震災以後、仕事も地震関連の業務が増え、そして地震関連の報道の連続する毎日で、日々の自然の移り変わりを感じる気持ちが失せていたようです。
図書館への道すがら、桜の花を見つけて、思わず立ち止まり、見上げてしまいました。
人の営みとは関係なく、季節は移ろっていくのですね。
この花は誰のために咲いているのでしょうか。

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ドッペリ坂 [新潟市内散策]

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万代橋を渡って、柾谷小路をどんどん進むと、ドッペリ坂に突き当たります。
かつて、この坂の上に旧制新潟高校がありました。
坂の下には紅灯きらめく古町があることから、落第を意味するドッペリ坂と呼ばれるようになったそうです。
階段の段数を数えてみると、落第点の59段になっています。

この新潟高校出身の小説家には野坂昭如、丸谷才一、綱淵謙錠がいます。

(写真は昨年6月ころの撮影です。)

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室礼 [新潟市内散策]

DSCF6330_640.jpg斉藤家の羽子板の展示があるというので、雪のなか、砂丘館へ出かけました。

羽子板はともかく、二階の客間の床の間を飾る室礼に気が引かれてしまいました。

「室礼」とはなじみのない言葉です。
「しつれい」ではなく、「しつらい」と読むのだそうです。

帰宅して調べてみますと、広辞苑(第6版)は次のように説明しています。
「請客饗宴・移転・女御入内その他、晴れの儀式の日に寝殿の母屋および廂に調度類を整えること」また「飾りつけること」として竹取物語の「うちうちのしつらひには、いふべくもあらぬ綾織物に絵をかきて、間毎に張りたり」との引用があります。
現在は季節や人生の節目にあわせた書や花、物などを床の間や玄関、壁、棚の上などに飾り楽しむことを指しているようです。

砂丘館:新潟市中央区西大畑にある元日銀支店長の役宅。
昭和の初年の建築である。
パンフレットによると当時の総工費4万円弱、現在の貨幣価値で4億円程度の豪邸。
現在は新潟市の施設として開放されています。

 

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雪の週末 [新潟市内散策]

DSCF6216_640.jpgこの週末は日本列島が寒気団に覆われました。
そして雪が降り続いています。
「日本海側では・・・」、「北陸より北は・・・」と、テレビが散々脅してくれます。
外出が億劫になりますね。

しかし、雪は普段見慣れた光景を思いもかけない姿に変化させてくれます。
それを期待して、やっぱり外へ出てみました。
近所のホテルのしだれ桜の木です。
お、おばけみたいです。

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雪の新潟島 [新潟市内散策]

DSCF6150_640.jpg1月10日の散歩です。
成人の日の朝らしく青空が広がりました。
朱鷺メッセまで歩きます。
展望台に上って、新潟の雪景色を見るのが目的です。

さすがに寒い。
晴れた朝のほうが一段と寒さがきついようです。
しかし、すがすがしい朝です。





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新潟芸妓白山参詣図 [新潟市内散策]

DSCF6141_640.jpg今年は辛卯の年、気がついてみれば厄年でした。
雪の降る中を新潟総鎮守白山神社に出かけ厄払いをしてもらいました。
元旦を過ぎる事8日を経過していますが、参詣者で賑わっています。

いつもは拝殿前でのお参りで済ませていますが、念には念をいれて、本殿に上がりお祓いを受けます。

ところで、ここの拝殿内部正面の北前航路盛んなころの新潟湊を描いた大船絵馬は有名ですが、「新潟芸妓白山参詣図」という錦絵も飾られていることをご存知ですか。

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NIIGATA光のページェント [新潟市内散策]

DSCF637201_640.jpgこの時期、新潟駅南のけやき通りでは冬枯れの欅並木が電球で飾られ冬の町並みに賑わいをもたらします。

仙台の光のページェントは昭和61年から始まりましたが、新潟のページェントは翌年の昭和62年から始まったそうです。
けっこう歴史がありますね。







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振袖羊羹 [新潟市内散策]

DSCF5851_640.jpg古町通りの散策です。
古町通7番町はクリスマスの飾り付け一色ですが、人通りが疎らで寂しい雰囲気です。

今年の6月に閉店した、旧新潟大和のショウウインドウには、毎年クリスマスの時期に飾られていたダンシングラビットが今年も踊っていました。
ラビットたちの乗ったステージには最終公演と表示があります。
今年が最後なのでしょうか、来年はウサギ年と言うのに残念なことです。
幼い子供の記念写真を撮る親子連れの姿がほほえましく感じられます。

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新潟の魚 [新潟市内散策]

DSCF5803_640.jpg冬、新潟沖の海は荒れる日が多くなります。
陸上でも風が強く、雷が鳴る天気が続きます。
しかし、魚の種類も増えて、美味しくなる季節でもあります。

まずは佐渡の寒ブリ。
11月に入り、「雪起こし」と呼ばれる雷が鳴るようになると、佐渡の定置網に北から南に向かう鰤がかかるようになります。
そして南蛮エビ。
底引き網の禁漁時期の7・8月を除き通年水揚げされますが、水温が下がる冬場はさらに甘味がまして美味しさが増します。
さらに柳カレイ、2月の産卵期を前にした10月から12月のものは、身に旨みを蓄えており絶品です。
ほかにアンコウ、鱈、ズワイガニ、ハタハタ、ミズダコ、ヤリイカなどが新潟沖の漁場で取れます。
イカは夏場はスルメイカでしたが、今の季節はヤリイカになります。
新潟漁協の荷捌き場がある岸壁を歩いていたら、イカ釣り漁船の大船団が係留されているのを見かけました。
夕日が照り映える船体に日の丸が描かれた船が、何艘も繋がって係留されるさまは、なかなか勇ましく見えます。

(スルメイカの時期のイカ釣り漁船については2009年7月11日の「イカ釣り漁船」の記事を参照してください。)

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